VMware server 2.0 beta2 がでたので試してみました。
2.0 beta1からのアップデートです。
VMware server 2.0 beta1のweb uiのもっさり感にもなれてきたので今後は2.0系でいくつもりです。
さて、beta2の変更点は以下のようです。
- WebUIの改善
- 仮想マシンのコンソールがブラウザから切り離された
- USB 2.0デバイスのサポート
- 仮想マシンのパーミッションが細かく制御できるようになった
- ハードウェアエディタが新しくなった
- VMware server起動時に仮想マシンを起動できるようになった
- 仮想アプライアンスマーケットプレースとリンク
このなかで自分にとって影響がでかいのが、WebUIの改善と仮想マシンのコンソールがブラウザから切り離されたことでしょうか。
あと、VMware server起動時に仮想マシンを起動できるようになったのも面白そう。
というわけで、とりあえずインストールしてみました。
環境
- Server OS(Host): Linux (Ubuntu gutsy)/i386
- Server Kernel: 2.6.22-14-server
- Client1: IE6/Windows XP
- Client2: Firefox 2.0.0.13/Windows XP
- Client3: Firefox 3.0b4/MacOS X Leopard(10.5.2)
- Client4: Firefox 2.0.0.12/MacOS X Leopard(10.5.2)
- Client5: Safari 3.1/MacOS X Leopard(10.5.2)
- Client6: Firefox 2.0.0.13/Linux (Ubuntu) (remote X server)
http://www.vmware.com/beta/server/からいくつかformをうめて、Linux 32bit版のVMware-server-e.x.p-84186.i386.tar.gz を入手します。
% tar zxvf VMware-server-e.x.p-84186.i386.tar.gz
% cd vmware-server-distrib
% su
# ./vmware-install.pl
スクリプト実行中いくつか質問されますが、ほぼデフォルト値。ネットワークは既存のものを有効に。
これで完成。vmnetのアドレスなども元の値のまま保存されます。
Ubuntu7.10用カーネル(2.6.22-14)用のモジュールがデフォルトでついているのであっさり。
beta1ではマシンを再起動するときに/etc/init.d/vmware stopが途中で止まってしまっていたのですが、beta2ではマシン再起動しても問題ありませんでした。
http://server-name.example.org をweb browser(safari 3.1)で開いてみるとbeta1とbeta2で見た目は大きくかわっていないようです。
仮想マシンのコンソールタブを押すと、pluginのインストール画面になるのですが残念ながらsafari用のものはないので見れません。
どんなpluginがあるか調べてみたら、以下のようなディレクトリがありました。
% ls -l /usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-6.0.14/webapps/ui/plugin
total 55588
-rw-r--r-- 1 root root 0 Mar 29 16:30 build_doNotErase.txt
-rw-r--r-- 1 root root 16735472 Mar 29 16:30 vmware-vmrc-linux-x64.xpi
-rw-r--r-- 1 root root 15322771 Mar 29 16:30 vmware-vmrc-linux-x86.xpi
-rw-r--r-- 1 root root 12586411 Mar 29 16:30 vmware-vmrc-win32-x86.cab
-rw-r--r-- 1 root root 12201959 Mar 29 16:30 vmware-vmrc-win32-x86.xpi
firefox/linux, firefox/windows, IE/windowsといった感じでしょうか。
とりあえずsafari上のUIからGuestOS(Linux)の起動をしたところとくに問題なく起動できているようです。(remote loginで確認)
さて、firefoxではどうなるかと思いFirefox 3.0b4/MacOS X で確認したところ、左のメニューからGuest OSを選択したときにメインのパネル(右下の一番広いところ)が表示されません。consoleはしょうがないにしてもこれはきついです。現状まだ未解決ですが原因に心当たりある方は是非教えてください。
次に新しいconsole機能がどうなったのかWindowsマシンから確認してみます。
IE6/Firefox2ともにpluginをインストールすることでconsoleが使えるようになりました。
beta1ではブラウザ内にconsoleが表示されていましたが、beta2ではVMware Remote Consoleというウィンドウがブラウザとは別に起動するように変更されていました。beta1のconsoleがもっさりで不評だったためこのような仕様に変更になりました。
確かにVMware Remote Consoleはそれなりのスピードで動いているようです。ただ、VMware Remote Console自体の起動時間がちょっと気になります。
beta1での私の環境でのおおきな問題は
- serverの/etc/init.d/vmware stopがhangする(*1)
- Clientの動きがもっさり
だったので、これはbeta2で両方とも改善されたようです。
最後にいくつかのクライアントで実験した結果です。
OS | Browser | WebUI | Console | 備考 |
---|
Windows XP | IE6 | ○ | ○ | |
Windows XP | Firefox 2.0.0.13 | ○ | ○ | |
Leopard | Firefox 3.0b4 | - | - | 原因不明 |
Leopard | Firefox 2.0.0.12 | - | - | 原因不明 |
Leopard | Safari 3.1 | ○ | - | プラグインが存在しない |
Linux(Ubuntu) | Firefox 2.0.0.13 | ○ | ○ | *1 |
*1 MacOS X LeopardのX serverで確認(ssh経由)。
ただし、VMware Remote Consoleから抜けるためのキー(Ctrl+ALT)がなぜか効かないためConsoleから抜け出せない。(キーの設定かなにかでどうにかできるのだろうか?)MacOS X LeopardのX server上でVMware Remote Consoleから抜けるにはCommand+Controlで大丈夫(2008年6月11日更新)。