次期サーバ候補としているSHARP Mebius(PC-MV1-C1W)にXenやNetBSDをいれていろいろ実験していたのですが、たまに突然電源が落ちるという現象に悩んでいました。
NetBSD単体ではあまり落ちなかったのでXen側に問題があるのかと思い、XenのバージョンやNetBSDカーネルのバージョン等いろいろな組み合わせで試していましたが効果はありませんでした。
ふと、BIOSが古いままなことを思い出し、BIOSのアップデートを行ったところ非常に安定するようになり今のところ2日間ほど動いています。
以下、BIOSアップデートの記録です。
スペック
- 機種: SHARP PC-MV1-C1W
- CPU: モバイルPentium III 1GHz-M
- Chipset: Intel 830MB
- HDD: 160GB 交換済 (Hitachi HTS541616J9AT00)
- Memory: 768MB (PC-133 512MBメモリ装着済)
- LAN: 100Mbps (Realtek)
- 無線LAN: 802.11b/g 交換済 (Intel PRO/Wireless LAN 2200BG Mini-PCI)
- CD: UJDA720 DVD/CDRW
オリジナルのBIOSバージョンは、1.06くらいでした。
http://support.sharp.co.jp/mebius/detail/PC-MV1-C1W/download.asp
から、
BIOS V1.50 (BIOSV150.EXE)
EC/KBC V1.11 (KBCV111.EXE)
をダウンロードします。それぞれ自己解凍形式になっているので、lhaで解凍してHDD上につくったFAT32の領域にそれをコピーします。
なお、BIOS V1.50にする場合にはEC/KBCも最新のものを入れる必要があるようです。
ここで、リカバリーディスクで立ち上げて、、、と書かれていますがNetBSDでつくったFAT32領域をなぜか認識してくれませんでした。そこで、FreeDOSを使うことにします。
FreeDOS 1.0のfdfullcd.isoをCDに焼き、CDから起動するようにBIOSを変更してFreeDOSを起動しました。
FreeDOSでは上記のFAT32領域を認識してくれたので、biosupを実行し、BIOS V1.50がインストールされました。
当初はBIOSだけで十分と思っていたので、この後リブートしました。
次に、同様にして、EC/KBCをインストールします。
FreeDOSのプロンプトからecpuを実行すると、EC/KCB V1.11がインストールされました。
BIOS起動画面で無事に両者がバージョンアップされていることを確認し終了です。
BIOSアップデートを行った後に、以下のメッセージが頻繁に(約1回/分)でるようになりました。
/netbsd: acpibat0: state changed on 'charge state' to 'LOW'
/netbsd: acpibat0: normal capacity on 'charge state'
/netbsd: acpibat0: battery info: SHARP Corporation , LION, CEBL19 20020416-00219
バッテリー(CE-BL19)が古くてあやしいのでバッテリーなし運用にすることにしてバッテリーは外しました。
UPSにつながっているのでバッテリーなしでもどうにかなりそうです。