※ 本体の電源を取り外すとメーカー保証が適用できなくなってしまうのでお気をつけ下さい。
まずは電源ユニット(PSU)の選択。
調べてみると大きさ的にはFlex ATX用の電源が入るようです。ただ、サイズをはかってみるとコネクタの位置や電源ファンなどの関係ですべてのFlex ATX用の電源が入るわけではなさそうです。
電源ユニットとメインボードはATX20ピン-20ピンのケーブルで接続されていますが、ピン配列は微妙に異なっているようです。
http://www.infrant.com/download/ReadyNAS_PSU_pinout.pdf
によると、
標準ATX配列 Pin12 -12V(Blue), Pin18 -5V(White)
NV+配列 Pin12 +12V(Yellow), Pin18 +12V(Yellow)
の箇所が異なっています。
Flex ATX用の電源をいろいろ探してみましたが、日本で売られているものは種類が少ないようです。
結局、Flex ATX用ではないですが、「ダイヤテック(株)のACアダプター for デスクトップPC 180W (PLS180)」を換装することにしました。Flex ATX用電源に比べて少し高めですが電源効率(消費電力)や熱の問題を考えてこれに決めました。
http://www.diatec.co.jp/products/det.php?prod_c=369
PLS180はACアダプタとDC-DCコンバータ部から構成されていますが、今回はDC-DCコンバータ部をReadyNAS NV+の電源ユニットが入っていた場所に設置し、ACアダプタはReadyNASの外側に設置することにします。こうすることでできるだけReadyNAS内部の熱を押さえるようにします。
ケーブルの変更ですが、
PLS180にはATX 20ピンの口があります。基本的にはこれを利用します。
メインボード側の12番ピン, 18番ピンの+12Vには電源ユニット側の4ピンATX 12Vを利用することにします。
20ピン-20ピン ケーブルがなかったのでPLS180に付属の20ピン-いろいろ ケーブルから余計な部分を外し、
20ピン-20ピン ケーブルを作ります。そして、メインボード側の12番ピン、18番ピンを外し、4ピンATX 12Vケーブルを加工して使いました。
※ ケーブルからピンを抜く工具は、「日本モレックス(株)57031-6000」というものがあるようですが、今回はピンセットでがんばって抜いてみました。
ケーブル加工が終わったらケーブルを接続します。このとき20ピン-20ピンケーブルの向きをくれぐれも間違えないようにしましょう。
そして、ReadyNASの裏蓋にPLS180のDC-DCコンバータを固定します。
※きれいに固定するにはケースを加工する必要がありますが、今回はケースに手を加えずに固定しました。そのためすこしななめです
すべての作業が終わったら裏蓋を閉じACアダプタを接続しReadyNAS NV+正面の電源を押します。
どうにか問題なく立ち上がりました。
ディスクの再構築が始まり数時間後に終了しましたが、もともと格納していた500GB程度のデータも無事に復旧しました。
その後一ヶ月ほどほぼ無停止で稼働させていますが今のところ特に問題は起こっていません。
yellowback's blog 日時 : ACアダプタ化ReadyNAS NV+の消費電力